【参加レポート】Backlog World 2020 re:Union オンライン

Backlog World に初めて参加してきました。自称見習いエンジニアのひこまろです。BacklogとRedmineの使用歴が半々くらいです。

Backlogのカンファレンスと初めて聞いたときはつまらなそうかなと思ったのですが(とても失礼)、タイムテーブルを見て少し興味がわいて、実際参加するとめちゃめちゃ面白いイベントでした!!

プロジェクトマネジメント寄りの内容が多いのが特徴。このご時世を反映してか、リモートワーク・危機管理に触れたお話や、コロナ対策を紹介するセッションもありました。

内容は様々なのですが、各方面で頑張る方々の話を聞くのは、リモートワーク中の活力源となりました。

もう言いたいことは全部言い切った気がするのですが、、各セッションのメモを載せておこうと思います。家庭の事情でLT以降を見れなかったのが残念です。再現性のあるプロジェクトマネジメント、とか気になる。見たい。

リンク

タイムテーブルや資料などはconpassを参照ください。セッション動画も公開されてます。

jbug.connpass.com

togetter.com


Backlog World 2020 re:Union #JBUG

リモートワークでプロジェクトマネジメントを上手く行うための技術

元気の出るセッションでした!

Wordpressなどが得意な株式会社mgnCEO自らが、丸々2ヶ月リモートワークをする中でのツールの活用事例を発表。なるべくツールに頼ること、なんでも言いあう透明性をたいせつにすること、というのが印象的でした。Backlog「Backlogの使い方裏技12個」動画も気になります。

朝はZOOMに出勤(笑)

BacklogSlackZOOMGsuite(GAS含め)を活用なさっているとのこと。「朝はZOOMに出勤(笑)」の言葉の破壊力が半端ないのですが、何とZOOMにつなぎっぱなし!、とのこと。
※つなぎっぱなし、が当たり前の世の中かもしれませんが、私はつなぎっぱなしはおろか、家で顔出ししたことすらありません。

夕礼

そんな大串さんが、気に入っているのは、夕礼。

8人で日報を発表しあう場で、困りごとや進捗状況の共有を狙っているそう。

工夫も多く、自動で日報作成して手間を減らしたり(GAS)、小話欄でコミュニケーションを図っているよう。

困りごと①疑心暗鬼になりやすい

本当に「働いてる?」みたいな疑念を解消するため、ZOOMにつなぎ続けているそう。

 

困りごと②さみしい

 

困りごと③教えにくい

新人が入ってきたとき用のビデオが大量にある。

大量にありすぎて検索しにくいくらい!

 

プロジェクトマネジメントをはじめる前に大切なこと

AWSで有名なクラスメソッドの、CX事業本部(アプリケーション系の部署)の方が発表。個人的にはアジャイルの観点を強く感じました。

プロジェクトは開始前が非常に重要

発表内容全体を通して、この2点が大事だと個人的に思いました。

  • クライアント、ユーザーに届ける価値に共感できるか?
  • 最初から腹を割って話をすることが大事

    クライアントさんとのワンチームを目指すには、視野/視座/視点を合わせる必要がある。

腹を割って話すのは某ローカルテレビ番組でもたいせつになさってるようです(苦笑)

RFP(提案依頼書

不確実性が高いため、あくまでもRFPは参考情報だとおっしゃっていました。RFPは参考情報という考えは私には全くなく、新鮮でした。

  • As-Is →重要。
    As-Isを把握していないとブレる可能性がある。
  • To-be
    要求にすべて答えるのは難しい。
    →正直に話をする。できる/出来ないことを伝える。(出来ないことは本音で伝える)できないことの代替案はちゃんと考える。
名言 

うまくまとめれなかったのですが、他にも名言にあふれた発表でした。

  • 手段が目的になっていた→失敗
  • ラクティスだけでは厳しい→ふりかえり・対話も大切
  • 正直な関係性を築く→チーム個人の対話→一つ一つを地道に積み上げていく必要性
  • トラブル時こそPMが一番冷静であること

大都会岡山の両方備えたシステム会社で始まった、ストレスフリーなプロセス快善

タイムライン上で称賛の嵐となったこちらの発表。

 

活用事例

backlog.com

社内への浸透

・課題

メールとエクセルに飼いならされている。。(利用時間は4割近く・・・)

→データが拡散し、活用できない

 

・推進

 1500人くらい、プロセス改善の展開が難しい規模ながら、導入を推進し、炎上プロジェクトで大活躍した。

自分たちで使う

キャラバン隊を結成(20回ほど

Backlog教室

ストレスフリー

ツールを入れると作業が増える問題に対し、

プロジェクト管理や議事録の生成等のサポートツールを作った!

・ストレスフリーのポイント3点が印象的でした。

集める

生成する

見える化する

プロジェクトリスク&クライシスマネジメント

数々の修羅場を経験してきた方のお話で、今後参考にしたいポイントがもりだくさんでした。

手元のメモがやたら長いので、気になった5点をピックアップしてみます。

→感想とか書いたせいで、結局長くなりましたorz

 

①プロジェクトの環境やスタイルが変わっても、PMの本質は変わらない

(感想)私自身はPMの本質をまだ知らないのですが、将来そう思えているといいなと思いつつ。

 

②リスクをシビアに考えるべき

多くの人が願望を入れがち。

リスク=発生確率×インパク

(感想)願望を入れがちな人なので、気を付けたいところ。「こんなの起こりっこない」、みたいな会話よくありますよね。

 

③-1リスクの底を知ること。

想定したよりもそこの深いリスクが発生したらパニックになる

「リスクマネジメントは重要なので、リスクは十分に洗い出しました」は、その人にとってのリスクでもある。

 

③-2いかに取り越し苦労ができるか

少し神経質なくらいがちょうどよい

 

(感想)想定したリスクでも冷静に対処できなかった経験を踏まえると、リスク管理を何のためにしているのかは大事ですね。

 

④リスクとトラブルはプロジェクトの華

トラブルにつぶされるのではなく、つぶすためにある

PMの役割:目標達成。そのために適切な判断

(トラブルにつぶされたら目標達成できない。トラブルはつぶし、目標に向かって前に進む)

 

⑤非常事態にすべきこと

指示・命令系統の一本化/すべての情報を一か所に集約する。全ての仕事を止めて、やるべきこと・やらないでいいことを明確にする。

(感想)全国同時多発プロジェクト炎上の例もあり、実感がわきました。

 

オンラインで取り組む100のコロナショック対策

「The World is ONE」を合言葉に、世界中のコロナ対策事例を紹介。

今回紹介できたのは6個のプロジェクト、残り94個はみなさんでとのことでした。
個人的には、
「デジタルリンゴ農家」の方が野菜のおすそわけの農家を支援するオタガイサマプロジェクトが心に残りました。

 

Backlogとチョコレート工房

オートメーション化を図り、無駄をなくす取り組みをされているママノチョコレートさんのお話。「人の時間を奪う確認作業をなくす」、「10人以上は1,000人と同じ組織設計を目指す」といった思いを、しっかりと実現していく姿勢がすごいです。

初内製開発プロジェクトにおける初マネジメントのお話

HTB三浦さんが初マネジメントに臨むにあたって、「楽しく仕事してもらう」ために大切にした3点を発表。精神論多め。

  • NGワード決め「僕の担当じゃないので」
  • 背中を見せる
    NGワードを使わないため、技術もイチから学んだ
  • ポジティブワードを使う「天才か」

自分も見たライブ配信を担当されていたとのことで、それだけでテンションが上がるものです。

参考

weekly.ascii.jp